ちーちゃんは悠久の向こう

久々に本を読んだのでその雑感でも

日日日さんが出している本で、この2冊目を読んでみたく、1作目を買ったわけで…w

映画『私の優しくない先輩』の原作者
日日日(あきら)、幻のデビュー作!
いつまでも続くと思っていた。幼なじみとの変わらない日々が――。

「あぁ……幽霊が見たいなぁ」
――オカルト好きな幼なじみの少女・ちーちゃんに振り回されつつも、穏やかな日常を送ってきた少年・悠斗。高校入学を機にオカルト研究会に入った、ちーちゃんの“香奈菱高校七不思議”探求につきあわされた悠斗は、そこである怪異に遭遇する。以来、二人の“変わるはずのない日常”は崩壊し……。いつか終わりのくる少年少女の青春時代、それを瑞々しく描いた、日日日(あきら)の鮮烈デビュー作、復活!


若干のネタバレが含まれているのでご注意を。

P12L16 殺伐とした家でドロドロに腐食された僕をちーちゃんの声が浄化してくれる。

P14L5,6 いまの僕にできることは、せめて『いま』が『幸せな過去』となるように、精一杯の努力をし模索をして『いまの幸せ』を探すことのみである。

P43L4 腐敗しているような、気が滅入る僕の声。

P51L7,8 「今からだよ。明日にモンちゃんが死んじゃわないとは断言できないからね、今日できることは今日やっちゃうのさ。それがあたしの哲学だよ」

P115L1 ぼろぼろの僕たちは底辺で彷徨っている。

P123L8 「どうかしら。神様というのはいつでも残酷なものだわ」

P163L1 僕はどこかで破綻していた。いつから僕は壊れていたのだろう。

P182L7 「いいじゃないですか、好きになってしまったんですもん。しょうがないじゃないですか。
P183L16 僕の邪悪を解きほぐすように、とても優しく抱きしめてくれた。

P197L16 どこかで何かが破綻していた。世界はきっと決壊していた。僕の日常は崩壊していた。

ということで、読みながら抜粋したワードを上に紹介。

全体を通した雑感としてはわりと良くありそうなテーマだと思っていたけれど、面白かったなーと。話も綺麗にまとまってたし、文章も読みやすい方だし。たまーに、読んでてイメージが伝わってこなかったりしたけれど、俺の読解力不足だろう。登場人物が少ないせいか、一人ひとりの人物も結構映えていた印象もあり、ストレスなく読みきれた。でも、200P程度はちょっと短いかなー…でも、これ以上のばしてもだれそうだし、調度良かったのかも。

とりあえず、これと次に読もうと思っているうそつき 〜嘘をつくたびに眺めたくなる月〜

ピーターパン・エンドロールは続きものらしいので、読んでみようと思っています。